←Trumpetを演奏しながら回転中、右手はバルブを操作している。
そしてJamesの演奏はMaynard Fergusonのhi-noteと、その上を行くリリカルなフレージング、Swing、Bop、Modernとスタイルの幅広さにppからffまで美しくコントロールされたスムースな動き、というような演奏技術に加え、ユーモアを交えたエンターテイナーとしての演出はTpで、Tbで、そしてTp
x Tbでの1人バトルはClark Terryを超えるものかも。更にhi-noteでbluesのsoloをしながら音が途切れずにTpを1回転。
プログラム最後のBlues and the Absecssed Toothは難度の高いsax soliとハードなTuttiのある大曲だが良くこなしていてJamesのpowerと相まって来場者全員によるStanding
Ovationとなった。
そしてアンコールにJamesのオリジナルでSydney By Night。これまた終わるとStanding Ovationとなった。これほどまでに聴衆と一体化して盛り上がるコンサートを企画して演奏に加われたことに感激した。
このStanding Ovationの素晴らしい聴衆の中に、丁度3年ぶりに来日していたManly市の姉妹都市委員長で、もとManly市長のJoan Thorburnさんと息子のMalcolm、日豪の姉妹都市委員会メンバーが小田原から見に来てくれた。少し早い母の日のプレゼントになった。
舞台挨拶をするGraham Drayton学長は、Kenjiが日本でのLife-lineだったと。
豪首相が万博に向け来日のためピークの多忙状態だった豪大使館の方々もコンサートを満喫し、期待に応えられたことが感じ取れた。
コンサート終了後は近くのレストランでThorburnさんらも加わってのWelcome Party。
ホールの予約に行った2月、Blue Herdのメンバーが成城学園の町中を探し歩いて宴会場を探したが、一室に80人を収容できるような飲食店が見つからず、疲れて入ったLittle
Marmaidのレストランに相談、パンの売場を早めに閉店して貸切りにして頂けるというありがたい協力が得られた。
更にホールの楽屋のスペースではLサイズの学生達が昼食とる場所がないため、この店は昼も学生達に貸切で食事を用意してくれた。ビール、ワインと美味しい料理、Jamesとの写真撮影やサイン会、そしてパート別に分かれた記念撮影で一大イベントは終了、礼儀正しくGentleな学生達は東京の一日に満足してバスに乗込んで帰途へ。
次から次へと出て来る課題にBHとBWのメンバーの知恵と周囲の協力、当日のスタッフのナイスワークがうまく噛み合った。
司会者初体験のWilliam、PAの竹村、吉田、照明の金子、舞台監督の山本、ビデオの新川、録音の片岡(敬称略)、皆さんに感謝。
資金面でも各方面からの協力でホストの2バンドに負担を残さず約90万円の収支で絞めることが出来た。
おまけで、私は翌週の川崎市内でのコンサート3回の司会を努め、彼等との交流を深めることが出来た。英語の通じるガイドが同行しない愛知万博行き、京都観光、都内観光を携帯電話で仲介した。やっぱりオーストラリア人はのんびり度が違う。
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