東京の社会人ビッグバンド、Big Wing Jazz Orchestra です。この夏、オーストラリアで行われた「Manly Jazz Festival」に出演しました。
今年は40年目の節目に当たり、ディレクターから直接招待をいただき、7回目の出演を果たしました。1989年に浅草ジャズコンテストで優勝した際の副賞で初参加以来、
28年に及ぶ親交を深めて今日に至ります。
マンリーはシドニーからシドニー湾を北上する高速艇で 約15分、美しいビーチのリゾート地。到着すると会場に 続くメインストリートは大混雑で、3日間の来場者が延べ
10万人という主催者からの数字が実感できます。
演奏会場は4か所の野外ステージ、9か所のホテルや教会等の屋内会場が用意され、1日目は31バンド、2日目23 バンド、3日目には35バンドが同時進行で出演。主催者は 市議会なので屋外の演奏だけでなく大半が無料で自由に鑑 賞できます。
私たちはメイン会場のBeachside ArenaとJohn Speight Stage、二日間にわたって各10曲を演奏しました。どちらの会場も見渡す限りのお客さま。大歓声と舞台
前でダンスに興じるその姿を見ていると、本当に演奏者冥利に尽きます。今回のフェスティバルの目玉はEric Alexander and the Centenary
Big Band。今年生誕100 年となるバディ・リッチ、ガレスピー、モンク、エラに捧
げる選曲が用意されていました。
出演者の大半はオーストラリアのメジャーなアーティストですが、もうひとつ、力を入れているのが学生バンドの育成です。Jazz Stars Of
The Future Stageには約40に及ぶ高校、大学のビッグバンドが出演。みな管楽器の演奏能力に優れ、良い響きを出していました。
今回苦労したのは、合併によって旧マンリー市議会が解散し、これまで我々の宿泊や移動、楽器レンタル、リハーサル会場などの手配をしてくださった姉妹都市委員会が機能できなかったことです。こうした交渉をすべて自分たちで行ない、多くの時間を費やしました。
それでも演奏会場や元市長宅でのホームパーティーでは、いつもと同様、多くの姉妹都市委員会メンバーが駆けつけてくださり、いっそう親交を深めることが出来ました。
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