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Swing Journal 2007年12月号2007年12月1日発行 Swing Journal 12月号より


発行年月日  2007年12月1日
媒体(紙誌)  Swing Journal
紙面       118ページ


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豪州ジャズ・フェス・リポート〜
<マンリー・ジャズ祭>に日本の社会人バンドが出演

 我々、東京の社会人ビッグ・バンド、ビッグウイング・ジャズ・オーケストラは、9月29日から10月1日に開催された豪州最大級の<マンリー・ジャズ・フェスティバル>に参加しました。
Swing Journal誌07年12月号 開催地のマンリー市は、シドニーから高速艇で北に15分のリゾート地で、長い砂浜を持つ美しい街。フェスは市内中心部にメイン会場が5か所造られ、3日間で72セットが同時進行します。市議会が主催し、全会場が入場無料とあって、期間中の来場者は10万人程。5会場の他にもストリートやジャズ・クラブ、レストランも使用します。
 出演者は大半が豪州各地から、その他アメリカ、ニュージーランド、日本からも参加しました。今回は同フェスの30周年記念と、このイベントを築き上げ、豪州のジャズ教育者としても功績のある、ジョン・スパイト氏が今年1月に他界したため、彼の追悼セレモニーやセッションが企画され、ゆかりのミュージシャンによって臨時編成のビッグ・バンドも登場。同バンドでリード・アルト奏者を務め、自己のクインテットでも演奏したジョンの息子、アンドリュー・スパイトはパーカーやキヤノンボールの絶頂期を彷彿とさせるような一級のプレーヤーで今後の注目株です。ジェイムス・モリソンと並び、彼は豪州を代表するプレイヤーとなるでしょう。
 そんな中、我々はプロに交じって2つのメイン・ステージで演奏。1989年の初出演以来歴代マンリー市長や姉妹都市委員会との交流を続け、今回が5回目の出演。そんな実績もあってビッグ・ウイングは大人気。いずれも最後は大観衆からスタンディング・オベーションでアンコール。たいへんハッピーな歓待を受けました。
 また、今回のツアーではジャズ祭出演に加え、マンリー高校ビッグ・バンドとの共演で日豪文化交流を図りました。同校は公立校にもかかわらずジャズ講座が設けられ、実技、理論、ジャズの歴史に沿った実践などのカリキュラムが組まれています。特筆すべきは彼らのアドリブの技術の高さで、日本の学生諸君にも見習ってほしいと思いました。(、ビッグウイング・ジャズ・オーケストラ リーダー 小浜賢治) ■

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