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2005年6月1日発行 Swing Journal 112-113ページより全文掲載


発行年月日  2005年6月1日
媒体(紙誌)   Swing Journal
紙面       112-113ページ

LIVE LIVE 驚異の豪ジャズ・コンサート

SwingJournal記事 南半球のオーストラリアからジェームス・モリソン(tp)と学生ビッグ・バンドが来日、愛知万博を含むツアー中の4月16日、東京砧公会堂(区民会館)で東京の社会人ビッグ・バンドとジョイント・コンサートを開催した。
この日の名目は国際親善交流コンサートだが、中身はオーストラリア・ジャズに対する思いを新たにする素晴らしい内容。 先発した2つのビッグ・バンド、ブルーハード"N" グループとビッグ・ウイング・ジャズ・オーケストラもよく訓練されたアンサンブルと聴き所のあるソロで楽しませてくれたが、この日の主役、モリソンのトランペットには心底驚愕させられた。
シドニー五輪開会式でファンファーレを演奏した器だけあって、ハリのある高音から、伸びやかな中低音まで楽器が美しく響く。演奏テクニックもハイレベルで、キレのあるタンギングからうまれる超高速フレーズはディジー・ガレスピーやジョン・ファディスを彷佛とさせる。 さらに特筆すべきは歌心のあるアドリブ。ハイ・ノート・ヒッターにありがちな単調さを排し、どんなテンポの曲も情感豊かに歌い上げる様子に観衆から嘆息が洩れるほどだった。
また、豪ジャズの裾野の広さを見せつけられたのが、同行していたウーロンゴン音楽学校ジャズ・オーケストラ。各人が自信を持って、個性的なソロを展開するあたりは日本の学生と異なりジャズの本質をしっかり学べているように思えた。
米・欧に比べ、見過ごされがちだった豪ジャズ。これからは要チェックだ。(本誌・三村)

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