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2000年5月26日 読売新聞朝刊 都民版ページと読売新聞 Internet版より全文掲載


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30、40代サラリーマンがジャズ競演 28日、セシオン杉並で披露

読売新聞000526 三十代、四十代のサラリーマンたちを中心に編成された都内の五つのアマチュアジャズバンドが集まり、 今月二十八日午後三時から、杉並区梅里一のセシオン杉並で、ビッグバンドの歴史を振り返る演奏会を開く。仕事が忙しく、練習時間もままならないが、どのバンドも「ステージで拍手を受ける感動は捨てられない」と演奏に励んでいる。

 都社会人ビッグバンド連盟の主催で、一九八〇年から合同コンサートを開いている。

 どのバンドも、仕事で日程調整が難しく、練習できるのは週一回が限度。

 出張が少ない部署に異動したり、「土日に休みがとれるように」と神主からビル管理会社に転職した メンバーもいるとか。

 今回は、二十世紀最後の年にふさわしく、一九三〇年代から四〇年代にかけて、アメリカを中心に人気を 博したビッグバンドの歴史を回顧するユニークな内容とした。

 当日は、五つのバンドの演奏のほか、各バンドから三、四人が出て、「連盟オールスターズ」を編成。 “スイングの王様”といわれるクラリネット奏者、ベニー・グッドマンの「シング・シング・シング」や、 グレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」なども披露する。

 音響メーカー・ケンウッドの技術職で、同連盟委員長の小浜賢治さん(50)は 「ジャズの楽しさを観客と共有できたら」と話している。入場料千二百円。問い合わせは小浜さん ((電)03・3323・5839)。

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